マイクロアレイ血液検査は1回(2.5ml)採血で消化器がん(胃・大腸・胆管・膵臓)の有無を判定できる新しい検査です。PET・CT・MRIで発見できない早期消化器がん(胃・大腸・胆管・膵臓)の発見が可能です。
血液の癌への反応を遺伝子レベルで測定する最新の技術を利用しています。
費用:88,000円(税込)
(自己負担額です。健康保険は使えません)
からだの中にがん細胞ができると、からだが反応してがん細胞を排除しようとします。血液はその見張り番であり、その排除方法を持っています。マイクロアレイ血液検査は血液からの排除信号をとらえます。排除信号の元は血液の中にあるRNAという物質です。この物質の働き方のパターンを数値化することで、がん細胞の有無を分かる仕組みになっています。
Q1) | この検査は「がんになりやすい体質」がわかるのですか? |
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A1) |
この検査はすでにがんがあることを判別するためのものです。がんになりやすい体質を判別するものではありません。 |
Q2) | 飲んでいるお薬で検査に影響が出ますか? |
A2) | 副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤、抗癌剤、生物学的製剤(インターフェロン、ワクチン、血液製剤、インフリキシマブ)などの投与を受けておられる方はお申し出ください。反応に影響がある可能性があります。降圧剤、糖尿病治療薬、高脂血症治療薬、ロキソプロフェンは影響を与えません。 |
Q3) | 消化器以外のがんがある場合、反応しますか? |
A3) | これまでの臨床試験は「消化器のがん」に対して行われましたので、この検査では主に消化器のがんの有無を判定します。しかし、それ以外にがんがある場合でも陽性反応を示す可能性がありますが、場所を特定することはできません(臨床のデータがないためです)。 |
Q4) | 以前、大腸内視鏡をしたことがあり大腸ポリープがあると言われたのですが? |
A4) | 以前の大腸内視鏡検査でポリープを切除され2年以上が経過されている場合は陰性となるケースもありますが、内視鏡検査を受けることをお薦めします。2年未満あるいはポリープの切除を受けておられない場合は本検査で陽性反応を示す可能性があります。 |
Q5) | がんの場所などわかりますか? |
A5) | 胃・大腸、膵臓、胆道と判別できます。ただ、すべてに陽性反応が出てしまい、場所を判別できないケースもあります(35%程度)。 |
Q6) | がんの進行度などはわかりますか? |
A6) | 早期のがんか進行したがんかを判別することができます。 |
Q7) | 早期のがんでもわかりますか? |
A7) | 臨床試験では早期のがんも陽性反応を示しました。 |
Q8) | 結果が陰性の場合、次の検査まではどれくらいの期間をあけて検査をしたほうがいいですか? |
A8) | 概ね1年ごとの検査をお薦めいたします。 |
Q9) | この検査を受けることによって、内視鏡検査など他の検査を受けなくても大丈夫ですか? |
A9) | これまでの腫瘍マーカーでは、がんがあるにもかかわらず陰性反応を示す率は、早期がんを中心に半数以上でありました(CEA:73%、CA19-9:49%本臨床試験中)が、本検査法では1.5%でした。内視鏡検査で発見できる場合もありますので、機会があれば御受診をお薦めします。 |
Q10) | 陽性の判定が出た場合どうすればいいですか? |
A10) | 消化器科の専門医をご紹介いたします。専門医による精密検査を受診されることをお薦めいたします。 |
Q11) | 検査はおいくらですか? |
A11) | 健診で使用するため保険の適用とはなりません。本院では88,000円(税込)でございます。 |